リップルのILP上でSTREAMデータ転送可能に。音楽ストリーミングも技術的に可能

リップルのILP(インターレジャープロトコル)上にストリーミングデータを流すことができる機能「STREAM」が、公式Mediumで紹介されました。

開発者によると、音楽ストリーミングとの接続も技術的に可能とのことです。マイクロペイメントとの組み合わせで、さらにリップルの可能性が広がりますね。

 






フリーランスライター。元大手SIerでSEを7年(金融、製造など企業向けソリューションの提案・設計)、大手メーカーでハードウェア開発(人工衛星)を3年。仮想通貨参入は2018年1月。IT知識を生かしたライトな解説が得意。30代後半/海外旅行/サッカー/F1/1歳児育児中。

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ILP(インターレジャープロトコル)上でデータ転送が可能に

こんにちは、仮想通貨ライターのフェニックスA子(@lipton_milk999)です。

ILP(インターレジャープロトコル)は、異なる台帳同士を接続するためのプロトコル(規約)です。

今回は、その上をデータも走らせることができるという機能が発表されましたので、そのお話です。公式の開発者による「音楽ストリーム」についての発言も記載してます。

InterLedger公式Medium

 

ILP(インターレジャープロトコル)はもともとは台帳

リップルで国際送金を行うとき、お金を転送する技術的な基盤にあたるのが「ILP(インターレジャープロトコル)」です。お金の情報を記録するので、台帳と呼ばれます。

台帳なので、主に流れるのは送金のための情報(個人情報、金額など)と、お金そのものです。

今回は、そういった契約情報とお金と同じ経路で、データも流せるようになりました。

 

Coil「 STREAMのバージョン1登場です!インターレジャーのTCPについて学びたい方はこちら。」

 

ILP上でデータを走らせるのは、リップルが「STREAM(STREAM Interledger Transport protocol)」と呼んでいる通信プロトコル(通信の決まりごと)です。

STREAMはインターレジャー上を「お金」と「データ」のいずれかを転送するために設計されたものです。

 

POINT
リップルの国際送金の基盤として使われるILP(インターレジャープロトコル)では、お金だけでなくデータを流すことができる。

 

データ転送はなんのため?

 

ILPは異なる台帳を繋いで決済手段や送金手段に使われるものです。つなぐ台帳は、法定通貨(ドルや円)でも仮想通貨(ビットコイン、リップル)でも可能です。

ILPの上には、決まったルールに沿って支払い関する情報(個人情報や金額など)が流れます。同時に、支払いが実際に行われる前後には、相手の情報を確認するためのメッセージのやりとりも行われます。

この「メッセージング」と「支払いデータ転送」をやりとりする際に大容量のデータを送るのに適しているのが、ストリーミング(インターレジャーのいうSTREAM)なのです。

支払いプロセスの裏でILPが動くときに、内部で使われる技術的な話なので、使う側には見えることはありません。

簡単にいうと送金の速さや、開発の手段といった性能に関わる部分ですね。

 

POINT
STREAMを使うと、ILP上に流れるメッセージとお金が大容量に対応できる。

 

ILPとSTREAMについてちょっとくわしく(中級者向け)

ILPの中身に興味ない人は、この章は飛ばしてください。

 

STREAMは接続されたクライアントサーバ間でILPパケットをやりとりするために使われます。

アプリケーション層とインターレジャーをつなぐ中間層のもので、ストリーミング通信を確立するための手段のようです。

SPSPとは Simple Payment Setup Protocol (SPSP)で、アプリケーションから支払い情報を送るために送受信側を繋ぎます。ここからインターレジャーまでデータとお金(ILPパケット)をストリーミングします。

詳しくはこのあたりに書かれています。

STREAM: A Multiplexed Money and Data Transport for ILP

 

POINT
STREAMはアプリケーションとILPをつなぐ層のもので、ILPパケット通信をストリーミングにする。

 

ILPとSTREAMは何に使われる?(開発者情報)

 

ILP上にデータとお金を切り分けて流せることで、大容量の支払い通信に活用できることが説明されていました。

ところで、これはなんのために使われるのでしょうか。

 

音楽転送などのコンテンツを支払いと一緒に転送

まず、データを流せるというこは音楽や動画などのストリーミングデータをそのまま流せるということです。

これに関しては、インターレジャーの共同開発者であるEvan Schwartzがツイッターで発言しています。

(質問者):音楽ストリームと接続して、料金の支払いと同時に(音楽そのものを)流せるってことですか?

Evan(インターレジャー共同開発者):そうです!ILP上にデータを流せるということは超クールで、支払いと一緒にデジタルコンテンツをストリーミングで流せると、アプリケーションにとっては超助かります。

そもそも私はでかいデータをソフトウェア上で(ストリーミングを使わずに)流すことは推奨していませんでした。ただ、この価値はまだ検証中です。

 

Evanによると、やはりデジタルコンテンツの転送もできるようですね。

しかしまだ検証中だそうで、技術的に可能であればいずれサービスとして世に放たれるでしょう。

 

POINT
ILP設計者によると、音楽ストリームと接続して支払いと同時に音楽が流れてくることも可能。

 

さらにSTREAMにはこんな可能性も考えられる(推測)

さらに、こんな可能性も考えられます。これはあくまで私の推測です。

 

Coil(マイクロペイメント)からのアプローチ

最近ではILPやXRPをマイクロペイメント(ブラウザなどからの少額支払い)に活用する事業として、「Coil(コイル)」が立ち上げられ話題を呼びました。

 

となると、ILPで支払いを行うのは国際送金だけでなく、近い将来はデジタルコンテンツなどの販売も含まれることになります。

ILP上にデータを流せる、さらにはEvan氏によれは音楽や映像のストリーミング転送もできるとなれば、非常にスマートなマイクロペイメントが実現することになります。

イメージとしてはApple StoreやApple Musicみたいなアプリが、もっと技術的に楽にガンガンできるということですね。

しかもデータのダウンロードを待って再生するのではなく、支払いと同時にそのままストリーミングで再生できます。月額会員であらかじめお金を払わなくてもいけるということです。

 

スマートコントラクトの契約付随情報の転送に

リップル社の製品のなかには、XRPやILPでスマートコントラクトを行うためのモジュール「Codius」も用意されています。

 

開発ありきの話ですが、Codiusでスマートコントラクトを行うときに、同時にデータも流せるということになります。

契約に付随する身分証明などの画像情報も、一緒に流せるようになるということです。(あくまで予想です)。

国際送金やクロスボーダー取引では、請求情報が一緒に流れているため、請求書として出力できる機能をxViaあたりがもっています。

そうなると、身分証明書などの「リアルの紙で存在する情報(画像情報)」が、お金の支払い情報と一緒についていく必要性は十分にありますよね。

 

POINT
ILPとSTREAMで、お金と同時にデジタルコンテンツや画像情報も流せるアプリケーションが増える可能性がある。

 

まとめ

ILP(インターレジャープロトコル)でお金と一緒にデータも通信できるようになった、という話をまとめました。

  • リップルの国際送金の基盤として使われるILP(インターレジャープロトコル)では、お金だけでなくデータを流すことができる。
  • STREAMを使うと、ILP上に流れるメッセージとお金が大容量に対応できる
  • STREAMはアプリケーションとILPをつなぐ層のもので、ILPパケット通信をストリーミングにする。
  • ILP設計者によると、音楽ストリームと接続して支払いと同時に音楽が流れてくることも可能。
  • ILPとSTREAMで、お金と同時にデジタルコンテンツや画像情報も流せるアプリケーションが増える可能性がある。

 

リップルのやりたいことが、いろんな業種にどんどん広がっていく感じがしますね。

 

今回話題の「デジタルコンテンツ」についての内容が、Rippleの公式Redditで語られていました。

Coilによる、XRPを使ったデジタルコンテンツについては、こちらの記事で詳細に紹介しています。

 

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