リップルのインターレジャー(ILP)とは?W3CやApple、Microsoftとの関係




リップル社の開発する台帳プロトコルILPが、Appleが開発するブラウザSafari上からアクセスできるようになる可能性が示唆されています。

この話題を提供したのは、2週間以上前のWebメディアです。今回は、その記事をインターネット/Web技術の標準を作るW3Cが引用したことが話題となっています。

 



フリーランスライター。元大手SIerのSE(7年)、金融を含む様々な業界/企業にソリューションを提案・設計してきた。その後、ハードウェア開発(人工衛星)3年。仮想通貨参入は2018年1月で、IT知識を生かしたライトな解説が得意。企業のICOにも携わる。30代後半、海外旅行、サッカー、F1、1歳児育児中。

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Web標準化のW3CがRippleのILP記事を引用&ツイート

こんにちは、仮想通貨(XRP)ライターのフェニックスA子(@lipton_milk999)です。

リップル社製品とXRPについて、以前からAppleとの連携についてさまざまな噂が飛び交っていました。

今回、W3Cが引用ツイートした記事のタイトルにも「Apple」と言う言葉が出てきたことや、発言元が非常に権威のあるW3Cであることから、そのツイートや引用記事の内容を整理していきます。

W3Cのツイート

W3C(World Wide Web Consortium)はWeb技術の標準化を推進する非営利団体です。今回はそのW3Cが、リップルに関する重要なニュースを引用したツイートをしました。

その引用記事の中で、「Apple」や「Microsoft」、「Google」という超ビッグワードが出たことで、ツイートが拡散されています。

元々のW3Cのツイート発言はこうです。

次のニュース「Santander銀行がOnePayFXにリップルを展開、Appleもインターレジャープロトコル(ILP)を採用する可能性も。(記事URL)」の中では、こう述べられています。
「AppleはMicrosoftやGoogleと共に、Safariブラウザ上でW3Cコンソーシアムにより制定される支払いリクエストAPIを展開しています。」

(上記ツイートの意訳)

 

推測50%

ちなみに、記事タイトル中のAppleの後にある「May」は、ALCによると推定率50%程度の可能性、とのことです。あくまで記事タイトルで示唆されているのは「可能性」なので、確定ではないところは注意ですね。

 

今回のニュースの切り分けポイント

今回引用されているニュースは、2週間前にメディアが発信した「Santander銀行(RippleNetに参加している)が他のモバイルアプリ上でRippleを展開。AppleもSafari上で動作する支払いAPIの導入を、Microsoft、Googleとともに進めている。」といったものです。

Santander銀行はRippleNetに参加しており、同社と強いつながりがあります。

ではAppleは?

一方でAppleについては、Microsoft、Googleと共に、Apple社の開発しているブラウザ「Safari」上の支払いプロセスがアクセスするAPIを、リップルが開発したILPに統合する可能性がある、と述べられています。

この記事の内容で誤解しがちなのが、「Appleが、関連製品やサービスをリップル(特にXRP)で支払うようになる」と言っているわけではありません。

ここで今回話題にされている、リップル社の開発した「ILP」について解説してみます。そして、実際は今回引用された記事がどのようなニュースなのか、見ていきたいと思います。

 

ILP(インターレジャープロトコル)とは?

ILP(インターレジャープロトコル)とは、異なる台帳間をつなぐための「支払いの手順や記述方法に関するルール」になります。役割としては台帳なので、簡単に「台帳」とも言われます。

 

ILPは台帳同士を繋ぐルール。異なる通貨間で取引を可能に

インターレジャープロトコルをそのまま訳すと、中間台帳プロトコル(=決まりごと)となりますので、異なる台帳(=異なる通貨)の間に入って支払いルールを制定する役割を果たしていると言えます。

上記のイラストは、リップル社の公式で掲載されている「xCurrent」の説明図です。xCurrentはリアルタイムな国際送金を可能にするプロダクトで、ドルや円、あるいはドルやビットコインといった異なる通貨間でも取引ができます。

その裏では、異なる通貨の台帳同士をつなぐ必要があり、それを可能にするのがILPなのです。ILPはRippleNetの支払いネットワークの基盤として利用されています。

ILPはxCurrentについては、詳しくは以下の記事の「xCurrent」の項で解説しています。

リップル製品(xCurrent, xRapid, xVia)でXRPはどう働く?互いに繋がるRippleNet

2018.05.06

 

AppleやMicrosoft、Googleとはどう関係が?

Apple社はSafariブラウザを開発しています。同様に、MicrosoftはInternet Explorer、GoogleはGoogle Chromeを開発しており、この3つで現在のブラウザシェアの大半を占めています。

ブラウザ上で支払いを行う場合、「Payment request API」に接続して支払いプロセスが行われます。

また、インターネットやWeb技術に関するスタンダードを制定している機関、W3Cは、この辺りの標準ルールを決めている機関です。

支払いプロセスの一部でILPに接続

今回のニュースは、Apple社が開発するブラウザ「Safari」から支払いを行うとき、ILPを使うかもしれないというものです。ILPを使うということは、RippleNetに接続するということです。

そうなると、先行してRippleNetに参加しているSantander銀行と同じように、リアルタイムで高速、かつ低コストな支払いサービスを提供できることになります。

大きなシェアを持つSafariブラウザがILPを利用するということは、リップル社にとってもとても大きなニュースなのです。ちなみに、仮想通貨XRPが使われるかどうかは、また別の問題となります。(すぐには使われないでしょうが、将来的に可能性はあります。)

XRPとリップル社製品の関係は、こちらにまとめています。

リップル(XRP)の流動性と価値、3つのリップル製品の関係

2018.05.05

ちなみに、MicrosoftやGoogleのブラウザでどうなるかについては触れられていません。

 

エンドユーザ(Appleユーザ)への影響はまだまだ先か

記事の中でも触れられていますが、Apple社は自前の台帳として「Apple Ledger」を持っています。

Apple社のプロダクト(iPhoneやiPadなど)が直接RippleNetの恩恵を受けるには、まだまだ道のりが長く、まずApple Ledgerへ接続しなければなりません。

Safari上でILPにアクセスできる技術を得たからといって、Appleの台帳のすべてがブロックチェーンに置き換わるわけではないのです。

ゆくゆくはXRP活用へ

リップル社の製品はエンタープライズ向けに開発されています。最初にリップル社の製品が入るのは、我々カスタマーから見たら裏の裏であり、見えない部分です。

企業によっては、積極的に顧客が利用できる端末へ仮想通貨の導入を進めていますが、リップル社の計画に関してはユーザの目に見て取れるほどの変化は相当先になるでしょう。

仮想通貨XRPが実現する高速/低コスト送金は、xCurrent(ILPを利用)のオプションとして用意されています。リップル社としては、ILPの利用者をゆくゆくはXRP利用に流していきたいようです。

社会の裏でXRPがバンバン流れる日は、そう近くはないですが、遠くもないのかもしれません。

 

まとめ

今回のニュースは、W3Cが「Santander銀行のRipple利用と、AppleがILPを使う可能性」について、他者メディアの記事の引用をしたものでした。

W3C公式の発言とのことで期待が高まっていますが、ILPはまずは一般の企業は銀行の裏で、徐々に市民権を得ていると言えます。

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