リップル(XRP)の流動性と価値、3つのリップル製品の関係




リップル(XRP)の流動性について、XRPの流動性と価値の関係を踏まえながら、どういう意味なのかをわかりやすく解説します。

リップルは「流動性が上がることで価値が上がる」と説明されています。

XRPとリップル製品(xCurrent, xRapid, xVia)の関係を紐解く、XRP解説記事の第三弾です。



フリーランスライター。元大手SIerのSE(7年)、金融を含む様々な業界/企業にソリューションを提案・設計してきた。その後、ハードウェア開発(人工衛星)3年。仮想通貨参入は2018年1月で、IT知識を生かしたライトな解説が得意。企業のICOにも携わる。30代後半、海外旅行、サッカー、F1、1歳児育児中。

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リップル(XRP)の経済と流動性とは

こんにちは、仮想通貨翻訳ライターのフェニックスA子(@lipton_milk999)です。

今回はXRPに興味がある人なら誰もが気になる、XRPの価格に影響を与える要素について整理していきます。

まずはXRPの価値を語る上での基礎となる、通貨の発行と分配先について見ていきましょう。

今回は少し長くなりますので、興味のある章からでもご覧ください。

過去の記事はこちらです。

 

XRPは全ての枚数のコインが発行済み

ビットコインやイーサリアムといった多くの仮想通貨は、マイニングを行うことで新たなトークンを生み出します。しかしリップルはこれとは異なる方法で経済を回しています。

XRPでは2013年には既に全てのコイン(1000億XRP分)が発行済みであり、これ以上発行されることはありません。

発行上限が決まっているということは、一般的には価値が下がりにくい(需要が増えれば価値が上がる)ことを意味します。

 

送金手数料分のXRPは破棄される

コインの市場価格は、市場(マーケット)に流通しているコインの枚数需要がキーとなります。

市場に多くの新たなコインが供給されれば値段は下がる可能性があり、市場の枚数が変わらずに需要があがれば値段は釣り上がるということです。

XRPの場合、送金(トランザクション)のたびにわずかですが手数料が発生し、送り主は手数料としてXRPを支払うことになります。この手数料分のXRPは破棄されていきます。

ちなみにイーサリアムも送金手数料として「ガス(燃料)」と呼ばれるトークンを使いますが、この分のトークンはマイニングを行う人の手に渡ります。XRPでは送金手数料分が破棄されるということが、一つの特徴になります。

なお、トランザクションの際に一定のXRPが破棄される仕組みは、スパム取引を防ぐ役割も果たしています。

 

XRPは流動性が増すと価値が上がる

多くのXRPがやりとりされるようになる(=流動性が増す)と、市場全体で見ると送金手数料は増えていき、それだけ多くのXRPが破棄されていくことになります。

理論的には、XRPの送金(トランザクション)が増えるほど手数料が膨らみ、市場のXRPの枚数は減少し、市場価値は上がるということになります。

実際には価格を決める他の要素もあり、価格に影響する割合も異なるため、市場価格の事情はもっと複雑ですので、これはあくまでその要素の1つです。

 

POINT
多くのXRPがやりとりされると、それに比例して手数料分のXRPが破棄される。これはXRP価格が上がる1つの要素になる。

 

XRPとリップル社の関係

次に、XRPとそれを保有するリップル社との関係性について見ていきます。

 

市場のXRP枚数をコントロールする要素

送金手数料が増えれば増えるほどXRPが破棄されると、いつか市場のXRPが枯渇するのではないか?と心配する投資家もいます。

2017年11月にリップル社が発表した内容によると、「全てのXRPが(手数料による破棄で)なくなるには少なくとも7万年かかる」ということです。

XRPの半数以上はリップル者が保有

それよりも、市場のXRP枚数に影響を与える要素は他にもあります。それは全体のXRPの何割かをリップル社が保有していること、そしてリップル社が市場価格に影響を与える力を握っているかどうかです。

XRP発行時には、200億XRP分(総発行数のおよそ20%)が創立者と開発者で分配されました。残りの80%はリップル社が保有しました。

このことが投資家の心配の1つになっており、リップル社がこのXRPを大量に市場に流して現金化することで、XRPの市場価値が下がり、投資家の保有するXRP価格が下がってしまうのではないかというのです。

 

XRPはリップル社の保有物ではないという方針

リップル社は、自社が保有するXRPについて昨年次のような発表をしました。リップル社の保有するXRPはデジタルエスクロー口座にロックアップされ、市場価格に影響を与えないレベルで、徐々に自動的に売却されます。

さらにリップル社の2018年のQ1マーケットレポートによると、四半期の市場総取引量の0.1%以下のXRPが、プログラムにより徐々に売却されたそうです。Q1レポートについては以下の記事でまとめています。

 

リップル社の保有する割合が徐々に減っていくことは、将来的にみて「XRPはリップル社のものではない」と言える大事な要素になります。

仮想通貨の多くは特定の国や企業が保有しないことで、市場価値を決めるのは投資家や利用者などの「一般層」であるという点に重きを置いているからです。

 

POINT
リップル社の保有するXRPは、市場に影響を与えないレベルで徐々に売却される。同時にXRPに対するリップル社の権威は下がっていく。

 

銀行とのパートナーシップとXRPの関係

投資家の多くは、XRPの仕組みがスパムを防ぐ役割をもつことよりも、どの銀行でXRPが使われ、XRP価格は本当に上がるのかということに注目しています。

三菱UFJグループMoneygram、、Santander UKな、ど多くの銀行や国際送金プロバイダが、リップル社の製品を使った実証実験を始めています。

しかしこれらのパートナーシップの全てが、「XRPを直接使うことを目的」にリップル社の製品を検討しテストをしているわけではありません。

MEMO
三菱UFJグループなど「xRapid」を導入する銀行は、XRPを使うことを前提としている

 

ブリッジ通貨としてXRPの採用を検討

さらに多くの企業が、XRPを「ブリッジ通貨」として採用を検討しています。

ブリッジ通貨としてのXRPの役割は、銀行や送金業社がかかえる顧客に対して「好きな通貨(ドルや円などの法廷通貨を含む)で、すばやく国際送金できる」ようにすることです。

顧客は法定通貨をXRPにすることもできますし、逆にXRPを法定通貨にすることもできます。技術的には他の仮想通貨との変換も可能です。

ブリッジ通貨を経由することで、利用者にとってはいろいろなペアの通貨間のトレードがよりスピーディになります。

 

POINT
リップル社と企業/銀行の提携において、XRPは直接使うわけではなくブリッジ通貨としての用途が高い。

 

XRPとブリッジ通貨についてはこちらの記事で解説しています。

 

リップル製品はブリッジ通貨XRPの流動性を加速させる

リップル社が提供するプロダクトは、xCurrentxRapidxViaの3つです。これらの製品はそれぞれターゲットとする顧客が異なります。

xCurrentは銀行間の取引をつなぐプラットフォームです。XRapidは、銀行と支払いプロバイダ間の取引をつなぎます。xViaはxRapidの支払いインタフェースをより使いやすくするために働きます。

この3つのプロダクトのうち、XRPを直接取り扱う製品は「xRapid」です。

 

3製品はお金の流れで繋がる

しかしこれらのプロダクトの関係性と、導入先が銀行や送金業社といった点を考慮すると、3つのシステムは社会における大きなお金の流れとしては繋がることがわかります。

顧客は商品を払うために送金業者を使い、送金業社は銀行と取引をし、銀行は大手のプロバイダ銀行から資金を調達するからです。

そして末端の顧客がXRPで直接代金を支払わなくても、大きな流れではブリッジ通貨としてXRPが流れることになります。

それぞれのシステムを導入する機関が増えれば増えるほど、全てのお金の流れはスムーズにスピーディになり、間を介するXRPの用途は増すでしょう。

 

リップルの流動性についてのCTOの発言

リップル社のCTO(技術最高責任者)であるStefan Thomas氏も、「リップルの流動性が現在と未来のXRPの価値を握る」と述べています。Thomas氏は続けて次のようにも語っています。

我々がやっていることは価値のストアだと思っている。我々リップル社は、XRPを我々がホールドするという方針が生み出す成果に対して大きな投資をしてきた。我々は言うなれば「XRPトークンの採用によってその価値が長期的に上がる可能性がある」と信じている信者なのだ。

 

POINT
リップル社の3つの商品はいずれも銀行/送金業者や顧客のお金のやりとりをスムーズにするものであり、すべてがXRPの流動性を高める可能性がある

 

リップルのプロダクトについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

 

まとめ

リップル(XRP)の流動性と価値について、そして最終的にリップル製品とどう繋がるかについてまとめてきました。

  • 多くのXRPがやりとりされると、それに比例して手数料分のXRPが破棄される。これはXRP価格が上がる1つの要素になる。
  • リップル社の保有するXRPは、市場に影響を与えないレベルで徐々に売却される。同時にXRPに対するリップル社の権威は下がっていく。
  • リップル社と企業/銀行の提携において、XRPは直接使うわけではなくブリッジ通貨としての用途が高い。
  • リップル社の3つの商品はいずれも銀行/送金業者や顧客のお金のやりとりをスムーズにするものであり、すべてがXRPの流動性を高める可能性がある

 

リップルに投資するなら、短期的な目線ではなく、リップル社の製品が採用されて実際にお金が動くようになるまで、長期的な目線で投資することが大事だと、リップル社のCTOも語っています。

 

参考記事:
https://www.coindesk.com/xrps-tech-differs-crypto-assets/
https://www.coindesk.com/xrp-fits-ripples-payments-products-explained/

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